●卒園児からのメッセージ

2023/08/03

卒園生からのメッセージ

みどりの森幼稚園へ お礼の言葉

今日、この佳き日に、子どもたちの立派な晴れ姿を見ることができ、うれしい気持ちで胸がいっぱいです。その反面、現在中学1年生の長女が入園してから、10年間通い続け、心の支えだったみどりの森幼稚園と、お別れしなければならないかと思うと、さみしく切ない気持ちもかくせません。みどりの森幼稚園を初めて訪れたのは、まだ古い園舎だった頃、2歳の長女Hを連れて、あおたまクラブに来たときでした。

「下駄箱はどこ?」「土足なの?」と戸惑う私とは反対に、Hはのびのび園庭で遊んでいたのを覚えています。

幼稚園探しの過程で、なるべく親の負担が少ないところ・・・と思っていた私。ところがHは、「2階建てのおうちがある、あの幼稚園がいい!」と、よりによって、給食も少なく、園バスもない、このみどりの森を気に入ってしまったのです。

そうして始まった親子でのみどりの森ライフ。

たぶんここにいるお母さんたちみんな、かおり教に感化されてしまったことでしょう。

一人目の子育てに肩肘はっていて、二人目妊娠中でもあり、何かと悩んでしまっていた私に、先生たちが「大丈夫だよ~」「Hには、こんなにいいところがあるよ~」と背中をおしてくれて、ずいぶん力が抜けました。

二人目のDは、幼い頃から幼稚園へ通っていたこともあり、我が物顔で幼稚園を楽しんでいて、頼もしい限りでした。

そして、三人目、Yにいたっては、Hの時にあんなに神経質に子育てしていた自分はどこにもいなくて、ほとんど放置!?勝手に育ってくれたな~という感じです。

かおり先生がいつかの懇談会の時に、「子供は四人目からまともに育つ」と言っていたのを、覚えています。構いすぎず、かといって心は離さずに、見守る子育てでいいんだなと、親があれこれ指図するより、子供の中で気持ちをどんどん動かして、自然や友達との関係も学び、そうして成長する部分が大きいのだということを、先生たちから教えていただきました。

ケンカの時にも、頭ごなしにどちらが悪いと決め付けるのではなく、自分の気持ちを言葉にする、その気持ちを相手に伝える、という根気強いやり方でサポートしてくださる先生の存在は、とても大きかったです。親としてはなかなかそんな風に関われなくて、マイナスに見えてしまう部分も、いいところとして見出してくれる、先生に恵まれました。

そして、子どもたちを育んでくれた給食の味も忘れられません。お米や大豆、トウモロコシを育て、収穫し、調理する過程を通して、食というものを、食べものをいただくありがたみを、根本から考えさせられました。

けやきのこの一年は、石に明け暮れた日々でした。目をキラキラさせて、石に夢中になるけやきさんたち。みんなが主体となって作り上げた石の博物館は、本当にすばらしかったです。「地球って何でできていると思う?」と、石博士のお話から、地球の成り立ちに思いをはせ、地球と石と自分たちの繋がりを感じることができる子どもたちの感性に、感心させられました。日々の遊びの中で、子どもたちのちょっとしたつぶやき、思いつきも見のがさずキャッチし、あたたかく指導してくださった、みわこ先生、さやか先生、めぐみ先生に、感謝しております。

この10年間の大きな出来事といえば、2011年3月の東日本大震災、そして8月のわかこ先生の急逝です。命というものを、あんなにも身近に感じ、考えさせられたことはありません。子どもが、家族が、一緒にいるということが、どれだけかけがえのないことか。大震災から4年がたった今、改めて胸に刻みたいと思います。

なくなったわかこ先生の顔を見て、「あれはわかこじゃない」といった、けやきのD。すぐには死というものが受け止められず、親も気持ちの整理がつかない中で、それでも姉弟のふとした会話に、「わかこがこう言ってた」「わかこ、今、見てるかな」と出てきたりして。わかこ先生が、今でも子どもたちの心の中で生き続けていることを、ひしひしと感じます。

そして、この幼稚園で、一緒に子どもたちの成長を見守ってきた、同志のような存在の、お父さん、お母さんたち。小学校、中学校生活の中でも、何かと相談したり、子育てを語り合える、頼もしい仲間にめぐり合うことができました。

先生たちにあたたかく見守られながら、大事な根っこを育ててもらった子どもたち。これから、どんな個性的な木に育っていくのか、楽しみです。あせらず、ゆっくり、その子なりのペースで歩いていってほしいなと思います。

スマホやゲームなど、子どもの世界に大人の都合が入り込む社会にあって、この幼稚園は、子どもが子どもらしくいられる場所でした。

子どもたちにとっていつでも帰れる幼稚園。

私たち親にとっても、子育てで悩んだら、疲れたら、うれしいことがあったら、いつでも帰れる幼稚園であり続けてほしいです。

今まで本当に、ありがとうございました。

平成27年3月13日

卒園児母代表 H・D・Yの母より

「みどりの森」10周年を祝う会発行の

『みどりの森新聞』より


平成21年12月発行

 
ようちえん  みどりがいっぱい  リラックス  M  

「ようちえんのおもいで」  K

ぼくは、けやきからみどりの森にきました。

まえのようちえんとはぜんぜんちがってびっくりしました。

だけどしょういちせんせいにむしのことをいっぱいおしえてもらったからすぐにたのしくなってきた。

一つめのおもいではおとまりかいでむしのめがみにあったのがすごくうれしかった。

あさになったらぼくがもってきたさなぎがカブトムシになっていてもっとうれしくなった。

二つめのおもいではギンムシがハンノキハムシかヨモギハムシかコガタルリハムシかみんなでしらべてハンノキハムシだとわかったからよかった。

ぼくはもっとようちえんにいたかった。

だけどいつでもこれるからいっぱいあそびにいきます

 

「温かな場所」   R

私が幼稚園に入園したのは年中、つまりどんぐりのとき。今の建物とは違うけれど、今と同様に温かな場所でした。

とにかく毎日が楽しくて、語りきれない程の思い出があるけれど、一番印象に残っているのは、「おままごと」をしたことです。

幼稚園行くと必ずしていたおままごと。それは家族ごっこに限らず、なりきりごっこなどもしていました。

私たちが幼稚園の頃は「ミニモニ。」や「ハム太郎」などの様々なものが流行し、それになりきったりして遊んでいました。家族ごっこでは誰がお母さんになるか、など些細なことで口論が起きたりするなか、先生たちがなだめてくれて解決したりもしました。

私は自分が元気に幼稚園に通い、毎日笑えたのは、友達と、そして支えてくれた父母や先生方のおかげだと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてこれからも笑顔になる子が増えればいいな、と思います。

 

「たくさんの思い出」   K

私が卒園して、もう7年も過ぎました。

幼稚園での日々は今でも覚えています。花いちもんめで最後のひとりになってほこらしかったことや、わらべうた、お散歩など、たくさんの思い出がつまっています。

ある日、うさぎのピョンキーがいなくなってしまったことがありました。ピョンキーは向かいの小学校で見つかりましたが、ドキドキしたことを覚えています。

そして毎日の楽しみは、帰りの読み聞かせでした。「エルマーシリーズ」や「おしいれのぼうけん」など、たくさんの本を読んでもらって、本が大好きになりました。もちろん、今でも大好きです。

たくさん、泣いて、たくさん、笑って、遊んで、たくさんの思い出がある、このみどりの森幼稚園。昔も、今も、これからも、みどりの森が私は大好きです。

ありがとう!

 

 

 

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